2025年春の花粉症~どんな薬がいいの?花粉症治療は眠気との闘い~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

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2025年春の花粉症~どんな薬がいいの?花粉症治療は眠気との闘い~

2025年春の花粉症~どんな薬がいいの?花粉症治療は眠気との闘い~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

2025年1月20日

2025年春の花粉症~どんな薬がいいの?花粉症治療は眠気との闘い~

はじめに

花粉症。

この症状に毎年多くの方が苦しめられていると思います。

日々診療をしている際も、患者さんとよく花粉症の話になります。

そんな中、よく以下のような相談をよくうけます。

●結局、どの薬がいいんですか?

●先生からもらった薬は眠くなったんだけど?

●あんまり薬に頼りたくないんです。

色々な質問を頂きますので、できるだけ丁寧にお答えしております。

そこで今回は、自分がどんな知識で相談に答えているのか、一部ですが、お話してみます。

花粉症の治療薬

・内服薬

花粉症の内服薬のメインは、抗ヒスタミン薬という種類のお薬になります。

抗ヒスタミン薬は、アレルギーを発生させる原因物質(アレルゲン)のヒスタミンとそのH1受容体の結合を遮断することで、アレルギー反応として発症するくしゃみや鼻水などの症状を緩和する効果があります。

10種類以上の薬剤があり、服用回数、運転に注意を要するか否か、ジェネリックの有無、眠気の頻度、効果のでやすさなど薬ごとで特徴があります。

その為、ひとりひとりの症状や生活スタイル、運転の有無などに合わせて、薬を決めていく必要があります。

その他、鼻づまりが強い方は抗ロイコトリエン薬という薬も効果があるため、医療機関で診療を受ける際には「鼻づまりがある」ことを伝えてみてください。

・点鼻薬

内服薬と併用することで鼻づまり、鼻の炎症などの花粉症の症状を抑えることができるのが点鼻薬(鼻スプレー)です。ステロイドと抗ヒスタミン薬があります。

症状の程度

・点眼薬

内服薬と併用することで目のかゆみや目やに、充血などの花粉症の症状(アレルギー性結膜炎)を抑えることができるのが点眼薬(目薬)です。

抗ヒスタミン薬やステロイドがありますが、ステロイド点眼薬は眼科での処方が推奨されています。

花粉症の治療薬(抗ヒスタミン薬)~副作用としての眠気~

花粉症の薬を飲んで眠くなるのは、抗ヒスタミン薬の成分が脳に到達してヒスタミンのはたらきをブロックするために起こります。

他、「インペアード・パフォーマンス(自覚のない集中力や判断力、作業能率の低下)」を引き起こすことがあります。

そのため抗ヒスタミン薬の添付文書には、「運転・機械操作能力に対する影響」として3段階に分けて記載されています。

ただし、眠気の出やすさには個人差がある為、薬剤を変更してひとりひとりに合う薬剤を探すお手伝いをさせていただいています。

花粉症の治療薬(抗ヒスタミン薬)~眠くならない薬は?~

ずばり、ビラノア・アレグラは特に眠気が出にくい薬です。

他、デザレックス、クラリチンも眠けが出にくいとされる薬剤です。

*副作用については、個人差がありますので、ご注意ください。

効果とのバランスもあり、当院ではよくビラノアを処方します。

ただし、空腹時に内服する必要があり、食後に内服すると効果が半減します。

そのため、就寝前の内服としていますが、この点が嫌だなと言われる方もいます。

アレグラは子供にも使うことが可能な薬剤ですが、一日2回の薬剤です。

忙しい朝はよく飲み忘れがある!など、気になる方などには少し不向きかもしれません。

抗ヒスタミン薬の中で即効性があり、鼻閉感への効果があるルパフィンも処方が多い薬剤です。

ルパフィンはビラノアと比べると眠気が出やすいのですが、「体にあっている!」といわれる患者さんが多くおられます。

他にも、ザイザル、アレジオン、アレロック・・・たくさんの薬剤がありますので、一つの薬剤があわないな?と感じる方は是非ご相談ください。

このほか、抗ヒスタミン薬の成分が含まれていない漢方薬(小青竜湯)、局所的な効果を発揮しながらも脳でヒスタミンのはたらきに干渉することがない点鼻薬・目薬は眠くならないと言えるでしょう。

薬はいつからはじめるべき??

*上の図はウェザーニュースより転載しております。

花粉が本格化する時期よりも2週間ほど早く服用を開始すると、症状が軽くて済みます!!

では、今年の花粉の飛散の予測はどうでしょうか?

花粉の飛散開始時期は2月上旬~中旬の予想で、平年並とされています。

スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月中旬となり、気温が高い状態が継続すると予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。

ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。

花粉の飛散量は、前年6~7月頃の日照時間などの気候条件に大きく左右されます。

この時期に十分な日照量があるとスギの雄花がよく成長するため、翌年に花粉が多く飛散することになります。

花粉症対策は例年より早めに始めることをおすすめします。

花粉の飛散時期から逆算すると、今年は1月下旬頃から飲み始めることをおすすめします。

さいごに

今回、花粉症についてお話してみました。

・今まで花粉症については市販薬を使っていたけど。

・今年初めて花粉症になった。

・内科の受診の際についでにちょっと相談。

上記のような方も、お気軽にご相談ください。

当院では、以下の治療は取り扱っておりません。

・舌下免疫療法:体内で免疫力を高める治療法

・ゾレア:皮下に注射する薬剤

*トップ画面の図はウェザーニュースより転載しております。

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