2025年2月10日

はじめに
皮膚科担当の小林佑佳です。
足のトラブル、爪のトラブルについて、
・クリニックで相談しちゃダメなのかな?
・何科に相談すればいいんだろう?
上記のようなお悩みがあるのが現実です。
そんな時、当院の皮膚科に一度相談してみませんか?
特にご高齢の方でご相談の多い、足・爪のお悩みについて今回はお話してみます。
「こんなことで皮膚科を受診して良かったんですね。」
これは、実際に診察室で私が患者さんやご家族さんによく言われる言葉です。
・年とともに足の爪が分厚くなった。
・目がよく見えなくて爪がきれない。
・手が届かないので爪がきれない。
・足の裏に出っ張りがあるけど見えない。
・長年足の裏が痛くて…。
このような理由で、足の爪がご自宅で切れなかったり、足のことで悩まれる方は多くいます。
中々周囲にも相談できず、爪が皮膚に食い込んだり、割れてしまったりした状態で皮膚科に相談される方もいます。
他にも、
「足の裏のうおのめ・たこが痛い、気になる」といった悩み、
「巻き爪で歩くときに痛い・裸足になれない・サンダルがはけない」といった悩み
など、足のトラブルが多くあります。
そのような患者さんに対して、処置をしているときに、
「こんなことで皮膚科を受診して良かったんですね。」、
「もっと早く来ればよかった。」と言われることが多いです。
爪肥厚・爪切り

実際に診察してみると「爪白癬(爪水虫)」に感染している方も多くいらっしゃいます。
必要に応じて検査を行い、対応していきます。しかしながら、白癬などはないにも関わらず、爪自体が分厚くなることが、ご高齢の方に多く見られます。
ご自宅での爪切りでは、なかなか難しい場合は、皮膚科外来で爪切り処置を行うことができます。
“うおのめ”と“たこ”は違います!

うおのめもたこも皮膚科で扱う疾患です。
専門用語では、うおのめ=“鶏眼”、たこ=“胼胝”といいます。
ちゃんと皮膚科の教科書にも載っている疾患です。皮膚科に受診していいんです!
鶏眼(うおのめ)も胼胝(たこ)も慢性的な物理的圧迫(歩くこと)によって、限局的に角層が分厚くなっていくものです。
鶏眼は、足底に見られやすく、足の形や靴が合わなくなることで生じる場合が多いです
。分厚くなった角層の中心が、芯のように下の方(真皮)へ深く侵入しているため、魚の目のような見た目となり、小石を踏んだような痛みを伴います。
治療法は、痛みを確認しながら削るなどの処置を行います。
胼胝(たこ)は、角質が一様に上の方に肥厚しているため、痛みはほとんどありませんが、違和感を感じる方もいます。
圧迫や摩擦などの機械的刺激が繰り返して起こる部位に見られるので、足底だけではなく、指(筆記用具によるペンだこ)や足関節部(正座などによる座りだこ)なども好発部位になります。治療は程度に合わせて削ったり、塗り薬で対応したりしていきます。
また、“うおのめ”“たこ”ができていると思い受診してみると、実はウイルス性のイボだったということもあります。
痛みがある、気になる場合は、まずは皮膚科を受診してみましょう。
フットケアの重要性
フットケアは超高齢化社会の今、健康寿命を延ばすためにも注目されている課題の1つです。
巻き爪や鶏眼(うおのめ)の痛みにより下肢筋力の低下に影響すること、フットケアにより足・爪病変の治療を行うことで、運動機能が回復することも期待されています。
さらに糖尿病がある方は、神経障害により感覚が麻痺していることがあり、痛みを感じにくく足トラブルに気づかない場合もあります。
さらに高血糖で血流が悪くなると、皮膚自体が弱くなり、感染症にかかりやすいリスクは高まります。糖尿病の方は、白癬(水虫)にかかりやすいとも言われています。
さいごに

今回は、足・爪のトラブルについてお話ししました。
「こんなことで皮膚科を受診して良いのかな。」
このように思うことでも、足・爪のお悩みがある方は、当院皮膚科へ一度ご相談ください。
次回は、年齢問わずお悩みの多い、巻き爪についてお話したいと思います。