シミ治療始めました~第2章~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

〒843-0021佐賀県武雄市武雄町永島15361-1

0954-22-0123

WEB予約
下層ヘッダー

シミ治療始めました~第2章~

シミ治療始めました~第2章~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

2025年4月17日

シミ治療始めました~第2章~

はじめに

皮膚科担当の小林佑佳です。

実際にできてしまったシミは、スキンケアや美容クリームではなかなか治療は困難です。

老人性色素班や雀卵斑はその代表です。

お悩みの方も多く、当院でも相談が多く寄せられます。

前回の「シミ治療はじめました~第1章~」では、

当院で取り扱いのあるものとして、

・美容内服

・リバースピール

についてお話しました。

今回は、レーザー治療についてお話します。

ナノスターR(Qスイッチルビーレーザー)とは?

「ナノスターR」、これが当院で今回導入したQスイッチルビーレーザー機器です。

このナノスターRは、シミやあざなどのメラニン色素だけを破壊します。

少し詳しく説明すると、この機器で使用されるルビーレーザー(694nm)はメラニンへの吸収率が高く、ヘモグロビンやコラーゲンへの吸収率が低い波長帯が特徴のため、メラニン色素に対して高い治療効果が得られます。

ダウンタイムが少なく、モードによってはテープ保護を必要とせず、照射後からメイクが可能です。

また微小なマイクロスポット照射のため色素沈着のリスクが大幅に軽減されています。

このナノスターRには、大きく分けると2種類の照射モードがあります

・スポット照射

・フラクショナルモード

次に、それぞれの特徴を説明します。

スポット照射が適したシミ~老人性色素斑~

平坦で境界がはっきりしている茶色の老人性色素班では、メラニン色素が局所にたくさん溜まっている状態です。

これには、ナノスターRによるスポット照射治療が適しています。

スポット照射は、キレのある治療効果の高いシミ取りレーザーとして使われています。

ダウンタイムとして、レーザー後は2週間程度テープの保護が必要になります。

患部はカサブタになって2週間程度で取れますが、多くの場合しばらく色素沈着を起こします。

スポット照射の流れ

1.洗顔後、診察で照射部位を確認します。

*必要・希望に応じて麻酔クリームを使用します。

2.レーザーを照射します。

3.レーザー照射直後は白く変化します。

4.テープを貼って帰宅します。

*次回受診時までは、可能な限りは剥がさないようにしてください。

5.照射翌日から薄いカサブタができます。

*約1週間でカサブタが取れますので、1週間後に診察に来ていただきます。

6.通常カサブタが取れた後から徐々に色素沈着が起きます。

*色素沈着は肌質やシミの程度で異なります。

7.色素沈着が生じた場合は半年程度で自然に消失していきますので、経過を見ます。

フラクショナルモードが適したシミ~老人性色素斑、雀卵斑~

老人性色素班のみならず、雀卵斑(そばかす)など、お顔全体にたくさんある薄いシミが気になる方も多くいらっしゃいます。

悩ましいことに、薄いシミへのスポット照射は色素沈着を起こします。

範囲も広いと、ダウンタイム中に外出も困難です。

その場合は、フラクショナルモードがおススメです。

フラクショナルモードは、通常のスポット照射を分割してドット状に細かく照射します。

余計な刺激を与えることなく蓄積したメラニンを少しずつ減らしていき、透明感のある美肌へ導く治療です。

シミを段階的に薄くしていくため、複数回(3~5回)にわたって治療が必要となります。

施術後に細かなカサブタが2週間程度見られますが、しっかり日焼け止めクリームを使用することで、ダウンタイム中もテープなどは必要ありません。

さらに、照射時の熱によってメラニン色素が破壊されることで、細胞が入れ変わり、肌のハリツヤ感の向上も期待できます。

副作用としては、かさぶた、赤み、腫れ、水疱形成などがあります。

肌質やシミの程度によっては色素沈着も見られます。

フラクショナルモードの流れ

1.洗顔後、診察で照射部位を確認します。

*必要・希望に応じて麻酔クリームを使用します。

2.レーザーを照射します。

3.クーリングを行い、軟膏を塗布します。

4.翌日からメイクは可能です。照射後は乾燥しやすくなるため、保湿はしっかりしていただき、日焼け止めを必ず使用してください。

5.照射後細かなカサブタができますが、2週間程度で徐々にカサブタが落ちてきます。

ナノスターRでは対応できないシミ・イボ

サージトロン

ナノスターRでは太刀打ちできないものもあります。

それは脂漏性角化症などです。

老人性色素班は、一部盛り上がり年齢とともにできるイボ(脂漏性角化症)へと移行します。

盛り上がってしまったイボにはナノスターRでは治療できません。

当院では、イボはサージトロンでの施術になります。

サージトロンでの施術は、「気になるイボの正体は?」をご覧ください。

さいごに

今回は「シミ」について深堀りしてお話しました。

シミの状態は患者さんによって、いろいろです。

写真を撮影し、一緒に状態を確認しましょう。

「とにかくこのシミを何とかしたい」

「全体的に治療したい」

「術後のテープなど貼ったりするのはちょっと…」

「周囲に気づかれずに肌を改善させたい」

など、おひとりおひとりの希望はさまざまです。

肌の状態をしっかり確認した上で、希望を踏まえて、最適の治療を選んでいきたいと思います。

シミ治療をご希望の方は、まずは受診してみてください。

TOP