シミ治療始めました~第1章~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

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シミ治療始めました~第1章~

シミ治療始めました~第1章~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

2025年4月12日

シミ治療始めました~第1章~

はじめに

皮膚科担当の小林佑佳です。

皮膚科を新規開設して1年弱経ち、自費診療を開始して6か月たちました。

そこで、みなさんへ質問です。

当院での自費診療ではどんな相談が多いと思いますか?

もちろん相談は多岐にわたり、

イボ、医療脱毛、シミ、にきび、巻き爪、AGA、加齢に伴うにおい

など様々な相談を日々受けています。

その中でも、特に多かったのは、

イボ、シミ、巻き爪

なんです。

いままで医療コラムでは、

・イボ→「気になるイボの正体は?

・巻き爪→「巻き爪で悩んでいませんか?

と2回にわたり、イボ、巻き爪については紹介してきました。

そこで、今回は「シミ」について深堀りし、当院でのシミ治療を紹介したいと思います。

一般的な「シミ」とは?

「シミ」とは、薄茶色や濃茶色の色素が肌にあらわれるものです。

「シミ」と一言にいっても、

・老人性色素班

・肝斑

・雀卵斑

・炎症後色素沈着

とその種類は様々です。

治療院やエステでシミの相談をした際に、すぐにレーザー治療やシミケアをすすめられていませんか?

実はシミの診断をしっかりと行い、それぞれに適切な対応が必要になります。

中にはレーザーをすることで悪化してしまうことも!

そこで次に、「シミ」について、その特徴とポイントを説明していきます。

老人性色素斑

主に紫外線の影響で、ほとんどの中年以降の男女に見られます。

境界は比較的明瞭で、淡褐色~濃褐色の色素班で、顔以外にも手背、前腕などの露出部に多く見られます。

一部は盛り上がって、脂漏性角化症に移行します。

肝斑(かんぱん)

30歳以降の女性に好発する、境界明瞭な淡褐色斑が、頬を中心に左右対称にできるのが特徴です。

おでこや口の周りにも拡大することがありますが、眼囲には見られません。

女性ホルモンが関連し、紫外線や化粧などの慢性的な刺激で悪化します。

妊娠・経口避妊薬などにより誘発されることがあります。

雀卵斑(じゃくらんはん)

いわゆる「ソバカス」です。

3歳ごろから見られ、思春期に特に目立つようになります。

数ミリ以下の茶褐色の小さな斑点が、頬や鼻の周りに多く見られます。

遺伝が発症に関与しています。

夏場に紫外線の影響で濃くなり、冬場に薄くなる傾向にあります。

炎症後色素沈着

やけどやニキビ跡、化粧品かぶれなどにより、肌の炎症が治った後に見られる褐色のシミです。

年齢や性別、部位に関係なくでき、時間とともに徐々に薄くなると言われています。

他にも、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)なども鑑別に挙げられます。

自分自身では「シミ」と思って受診したら、皮膚のがんの場合もありますので、気になる場合は一度受診することをおススメします。

当院のシミ治療

先ほど紹介したシミの種類によってそれぞれ治療法が異なります。

当院ではまずはシミの相談があった際には、皮膚がんの有無を診察で確認します。

次に、自費診療でシミ治療をご希望の際には、顔の写真を撮って状態を確認します。

当院では、肌診断機はre-Beau 2(JMEC社)を導入しております。

隠れた「しみ」や「肝斑」、「ポルフィリン」など、見た目では判断が難しいお肌の状態をUV画像で撮影できる肌画像診断システムです。

*肌診断機を使用する場合には、洗顔をお願いしております。

*肌診断機の費用は自費診察料に含まれています。

肌診断機での結果を担当医がタブレットを用いて説明した後に、施術メニューの説明を行います。

当院では、以下のメニューから担当医が適切な施術をお勧めています。

*Qスイッチルビーレーザー

*美容内服(シナール/トラネキサム酸)

*リバースピール

肝斑・色素沈着を改善したい方へ~美容内服~

30代からみられる肝斑。とても厄介です。

擦ることが悪化の原因になりますので、一般的にいうシミのレーザーは時に肝斑を濃くすることもあります。

肝斑は60歳頃から徐々に消えていきますので、好発年齢の方は、肝斑の治療を先に行うことをおススメします。

肝斑の治療は、内服治療が基本になります。

ビタミンCとトラネキサム酸の内服を3ヵ月~半年を目安に行いましょう。

さらには生活習慣の改善も必要で、

・洗顔時に強くこすってしまう

・洗いすぎ、メイク時にこすりつけてしまう

・マッサージ・たたくなど皮膚に刺激を与えてしまう

上記のようなことが肝斑の悪化の原因となります。

生活習慣を見直し、改善が必要になります。

肝斑・色素沈着を改善したい方へ~リバースピーリング~

さらに当院ではリバースピールを採用しています。

リバースピールとは、肝斑・色素沈着に特化した新しいピーリング治療です。

3つのステップで、肌奥の深層から表皮へとアプローチすることで、肝斑・色素沈着の改善が期待できます。

以下の特徴があります。

*痛みが少ない

リバースピールの治療では、中和剤(痛みを少なく感じさせる成分)を使用します。

治療中にはピーリング特有のピリピリ感を感じることがありますが、工夫をすることで、痛みを最小限に抑えることでできます。

痛みが気になる方にもおススメです。

*ダウンタイムが短い

敏感肌の方は、当日赤みが若干残る場合がありますが、ほとんどの場合、数時間~3日程で消失します。

肌が敏感になっていると、まれに皮がめくれることがありますが、無理に剥がさずしっかり保湿することで、トラブルが避けられます。

肝斑は難治例が多く、いずれの治療も薄くすることはできますが、完治には年齢が必要で、60代で徐々に消失していきます。

根気よく治療を継続するようにしましょう。

さいごに

今回はシミ治療について説明しました。

・いままでシミと思っていたけど…本当かな?

・シミと言われたけど対処法が自分ではわからない。

・シミを何とかしたいけどどこに行けばいいの?

当院では様々な相談があります。

この半年はレーザーが未導入だったので、当院で出来ることは少なかったです。

ですが、当院でもこの度、『Qスイッチルビーレーザー』を導入しました。

皆様のお悩みを解決するお手伝いをできれば。

そんな思いで、次回は当院で導入したシミのレーザー治療についてご説明したいと思います。

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