いぼ痔(痔核)~自己診断で放置していませんか?~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

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いぼ痔(痔核)~自己診断で放置していませんか?~

いぼ痔(痔核)~自己診断で放置していませんか?~|佐賀県武雄市武雄町の内科・消化器内科・皮膚科|みふねやまクリニック

2025年2月17日

いぼ痔(痔核)~自己診断で放置していませんか?~

はじめに

内科担当の小林登です。

早速ですが、今回はおしりの病気についてです。

おしりの病気の一番大きな問題は「はずかしくて、なかなか病院にいけない」ことです。

病院へ相談できずに、「おしりから何かでている」ので、いぼ痔と自身で診断して薬局の薬で対応してしまうことも少なくないかと思います。

実際、診療をしていても、患部を見せたくないといわれる方もおられます。

その間症状はどんどん悪くなるばかりですが、限界まで我慢を重ねてどうしようもなくなってからでないと、なかなか来院していただけないようです。

また、数年間悩んだ末、決死の覚悟で外来を受診される方もおられます。

そのため、当院での診察の際には、診察室での問診の後に、別室へ移動頂き、プライバシーに配慮した診察室で診察を行います。

いぼ痔(痔核)とは?

おしりの病気には、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔瘻)、切れ痔(裂肛)が代表的です。

その中で、「おしりから何か出てくるんです」という相談の中には、大きくわけると、いぼ痔(痔核)と直腸脱があります。

さらに、いぼ痔(痔核)には内痔核、外痔核があります。

直腸脱は、腸自体が外に出てしまう状態であり、高齢の女性に多く見られます。

その為、患者ご自身での相談以外に、介護を担当されている方(ご家族や施設の職員さん)からの相談が多く見られます。

では、次に、痔核についてすこし細かく説明します。

●内痔核

まず、おしりの組織のお話をすこしだけ。

肛門は内肛門括約筋、外肛門括約筋、痔静脈、直腸縦走筋、肛門挙筋などの様々な組織で構成されています。これらの組織が複雑に連携し、おしりを閉じたりしている訳です。

この中で、痔静脈を含む組織をAnal cushionと呼びます。

これは、おしりの閉鎖に重要で、これがないとおしりがしっかりと閉まらないのです。

このAnal cushionが肛門外にスライドしてしまうことで内痔核となります。

歯状線と呼ばれる線より奥にできます。

痛みがなく、出血や排便の際の脱出が主な症状です。

症状を自覚された時点で、ある程度大きくなっていることが多いです。

●外痔核、血栓性外痔核

「突然のおしりの腫れ」の相談で最も多いものです。

おしりの組織のひとつである一部の静脈がうっ滞し、“突然“歯状線の手前に腫れが出現します。外痔核は痛覚がある部分にできるため、小さくても痛みを伴うことが多くあります。

血栓性の場合には、中に「血の塊」ができていますので、発症早期の場合には特に、内部の血栓を取り除くことで症状が緩和されることがあります。

●肛門皮垂(皮膚性外痔核、萎縮性外痔核とも)

肛門周囲の皮膚がたるんでできる状態です。

血栓性外痔核の後、徐々にサイズが小さくなった後、引き伸ばされた皮膚が残ってしますことでなってしまうこともあります。

「おしりを拭く際に気になる」と相談を受ける際に、多く見られます。

いぼ痔(痔核)の原因

慢性的な便秘・下痢などの排便状況の悪化が続くことが主な原因と言われています。

排便状況の悪化は、様々なリスクがあり、

・水分摂取不足

・長時間いきみ

・食物繊維の摂取不足

・妊娠

・過度の飲酒

などの要因が指摘されています。

当院での外来でも、いぼ痔(痔核)の相談があった際には、必ず、排便状況を伺い、便に対するアプローチも併せて行うようにしています。

いぼ痔(痔核)の分類(Goligher分類)

内痔核は以下のように分類され、分類によっておおよそ治療方針が決まります。

第1度:「脱出はない」

第2度:「自然に戻る脱出」

第3度:「指で還納できる脱出」

第4度:「常に脱出」→俗に「脱肛」と呼ばれる状態。

ご自身の痔核の状態はいかがでしょうか?

対策せずに放置していると、1→2→3→4と数年単位で徐々に悪化します。

できるだけ早期に医療機関に相談することで、悪化を未然に防ぐことが可能です。

ただし、第1・2度の方でも、便の状況が急激に悪化した場合には、いきみで痔核が肛門より脱出し、戻らなくなる「嵌頓痔核」という状態になってしまうリスクもあります。

嵌頓痔核の場合には、早期に入院で治療をする場合もあるため、元々自覚があり、急激に悪化した場合には、すぐに受診してください。

いぼ痔(痔核)の治療

内科的治療と外科的治療に分けられます。

内科的治療については、おひとりおひとりの症状にあった、飲み薬と軟膏・坐剤を用い、お悩みの症状に対してアプローチを行います。

飲み薬は日頃の見慣れているかと思います。

しかし、軟膏や坐剤については、「出しておきますね。」といっただけでなく、注入軟膏の姿勢や使用するタイミングを当院では説明・指導を行っております。

外科的治療については、以下の通りです。

●内痔核

・硬化療法

PAOSCLE®やジオン注®を痔核内やその周囲へ注射することで、止血を行ったり、痔核の硬化・退縮および固着させて痔核の脱出を消失させる効果があります。

・ゴム輪結紮療法

専用の小さな輪ゴムを内痔核膨隆部の基部にかけ、ゴムの収縮力を利用して絞扼し、痔核を壊死・脱落させる治療法です。

・手術療法

痔核に対する手術治療法の中でその根治性、汎用性をもって標準術式と考えられているのが「結紮切除術」です。しかし、治療される医療機関で様々な術式がある為、手術を受ける医療機関で最終的に決定されます。

●外痔核

・血栓除去術

*当院では、一部外科的処置は対応しておりますが、基本的には連携医療機関へご紹介しております。

当院における肛門診療

診察の際には、診察室での問診の後に、別室へ移動頂き、プライバシーに配慮した診察室で診察を行います。

また、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔瘻)、きれ痔(裂肛)、直腸脱などの肛門疾患について、適切な診断を行い、治療を行います。

肛門周囲膿瘍などの緊急に処置を要する病気については、当日処置を行いますので、お気軽にご相談ください。

内科的な治療が奏功しない場合や、早い段階で手術適応と判断した場合には、連携医療機関へ紹介させていただきます。

・近隣の医療機関で相談するのが恥ずかしい…

・肛門科にいくのに抵抗がある…

などのお悩みがある方も、この1年で徐々に受診頂けるようになってきました。

おしりでお悩みの方は、まず一度当院へご相談ください。

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